不思議な共生

イソヒヨドリの繁殖が今年も始まりました。北海道では海岸でよく見かける鳥で、どういう訳かハヤブサのテリトリーの中でも巣に近いところで繁殖します。このイソヒヨドリの巣はハヤブサの巣から10mしか離れていません。ハヤブサはエサが不足するとすばしっこいウミツバメも捕食するくらいですから、イソヒヨドリもハヤブサに狙われても不思議ではないはずです。ところがどこのハヤブサのテリトリーでもイソヒヨドリがハヤブサに襲われたところを見た事がありません。共生とはお互いが協力し合って生きて行く事ですが、この場合はイソヒヨドリがハヤブサを利用しているようです。ハヤブサとイソヒヨドリにこの関係ははっきりとした事が分かっていません。イソヒヨドリはヒナが成長すると越冬の為北海道から離れて夏の終わりには本州方面に渡ります。

このイソヒヨドリはハヤブサの巣から50m離れた海からの高さ100mくらいのところに巣が有ります。


こちらは違う番です。オスは青色を基調にお腹は小豆色をしています。巣で待っているヒナにエサを運んでいます。

こちらはメスのイソヒヨドリでからだ全体は地味な色をしています。オスとメスが交互にエサを運んでいます。

岩と岩との間をジヤンプしながら移動して行くメスのイソヒヨドリです。

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