森の神、クマゲラです。

古くからアイヌ民族クマゲラ森の神として崇めていたようです。自然とともに生きる事がアイヌ民族の誇りでもありましたから、北海道の自然は彼らに生活に必要な全てのものを与えてくれる有り難い存在でした。土地を所有しないのもアイヌ民族の生活スタイルで、森の生き物とともに生活していた事になります。この先の未来がどれほど進歩しても私達のからだは水素やガスで動いている訳ではなく、大地から収穫した食糧によって生かされています。人生も晩年に差し掛かると自然との一体とか融合などの言葉が理想郷のように頭をよぎるようになりました。北海道でも冬の暖房や電気などを、その地域でまかない環境に負担をかけない取り組みをしている町もあります。クマゲラは豊かな森の象徴でありこれらの生き物達が北海道から消えた時、私達人類の未来も決して明るいものではなくなります。自然とともに残された人生を生きる事が私のささやかな希望です。
昔アイヌ民族はクマゲラはヒグマの居場所を教えてくれる鳥として崇めていました。アイヌ民族の風習ではヒグマを狩る事が行なわれ、その毛皮や肉を生活に役立てていました。

クマゲラの独特の鳴き声はどこか神秘的です。この鳴き声は森の神にふさわしいですね。

食べ物を探して枯れたトドマツを上に下に移動するクマゲラのオスです。

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