ハヤブサ、若鳥の旅立ち

絵鞆半島では早いテリトリーでは8月に入るとハヤブサの若鳥の旅立ちが始まります。ハヤブサの親鳥は若鳥から距離を置き始め、仕舞には姿をくらまします。その頃には若鳥も自分で獲物を捕まえる事が出来るようになり、自然に親のテリトリーから離れていきます。春先にそこで生まれた若鳥が自分の生まれた場所を恋しく思うのか、巣戻りもしばしば有りますが、親鳥に威嚇されてすぐさま退散と言う事になります。希にですけど来春の交尾の時期まで親と一緒に過ごす若鳥もいます。理由はよくわかりませんが何かの偶然がそうさせたのかもしれません。若鳥はオスの親鳥の狩りの様子を見ていて、一緒に飛び出す事もあり、親を見習いながら成長して行きます。しかし3月になると交尾が始まり、事態は一変します。オスの親鳥は若鳥を威嚇してテリトリーから追い出しにかかります。若鳥は突然の事で呆然とその威嚇を受けていますが、すぐに悟ったのでしょう、親のテリトリーから離れていきました。自然界では色々なことが起こりますね。
立派に育ったハヤブサの若鳥です。まだ自分で獲物を捕まえる事は出来ません。これ位成長すると自由に飛ぶ事が出来ます。

ハヤブサの若鳥の性別は分かりづらく断定は出来ませんが、長年の経験からこの若鳥はメスだと思います。

絵鞆半島を背景に海から吹き上げてくる風を翼に受けています。翼に風を受けると自分のからだが軽く感じる事を体感しているようです。

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