大きな縦穴、クマゲラのメスです

アイヌ語でチプタ・チカップ(船を掘る鳥)と呼ばれていたクマゲラは生息環境の悪化でその数が激減してしまい現在では国の天然記念物に指定され、絶滅危惧種にもなっています。日本語の名の由来はクマは大きいと言う意味で、クマゲラと名が付きました。英語名はBlack woodpeckerでその名の通り黒いキツツキです。。アリが大好物で一日に1000匹も食べる大食漢です。メスの頭頂には後ろの方だけに赤い毛付いています。オスも頭の前まで付いているので、一瞬見間違える事もあります。人に対してはあまり警戒心が無く一度木を掘り始めると人が居ようと居まいとおかまいなしに木を掘り続けます。ただし子育て中は人間の接近を嫌い、卵を違う場所の巣穴に移した例もあります。アイヌ民族はこのクマゲラがあけた縦穴からヒントを得て大木をくり抜いて船を作っていたのかもしれませんね。
クマゲラが開けた縦穴です。クマゲラのくちばしの破壊力は強力です。

根元に戻ってまた掘り始めました。この木は枯れている木ですが、生きている木も大きな縦穴をあけます。相当堅いと思いますが、私が想像している以上にクマゲラのくちばしは、鋭利な刃物のようになっているようです。

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