アオバトの季節がやって来ました

北海道の夏の野鳥と言えばアオバトでしょうか、その独特の悲しげな鳴き声と謎に満ちた生態、ブルーの瞳が神秘的です。アオバトは岩礁のある海岸線の柏の木に留っています。海岸に出て来るのは朝と夕方で、昼間の間は柏の林の中で何をしているのかよくわかっていません。食料も一体何を食べているのでしょうか。柏の実が付くのは秋口ですから、これも不明点です。この岬にアオバトは6月10日頃から集り始めて7月の末にその数がピークになります。今年も20日過ぎにいつものハヤブサが現れてアオバトの隙をついて狩りをしています。このハヤブサはメスのハヤブサで繁殖をしていると今頃はヒナが巣立って巣の回りをウロウロしていますから、メスのハヤブサは若鳥から目が離せません。そう考えるとこのメスのハヤブサは番いになっていない単独行動をしていると考えた方が自然かもしれません。

アオバトの数はまだ少なく全体で50羽程でしょうか。海岸に出て来ても2〜3羽の集団なのでハヤブサに狙われやすく、アオバトにとっては大変危険な行為です。

いつもの位置にハヤブサがいないので探していたらすぐ傍の電柱に留っていました。

電柱の下ではスズメが子育て中です。

エサを置いてからスズメはハヤブサに対して威嚇の鳴き声を出していました。ハヤブサとスズメとの距離は15mくらいでスズメはハヤブサを恐れる事無く泣き続けていました。

スズメの威嚇を無視してアオバトが飛び出すのを待つハヤブサですが、アオバトのいる柏の林からはハヤブサは丸見えです。仮にハヤブサが2日に1回の割合で狩りに成功したとすると1シーズンで30羽程のアオバトが犠牲になります。

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