お気に入りの木

クマゲラのメスが森に入って来ました。クマゲラは自分気に入った餌場を何カ所か持っていますが、その餌場からはなれると森のあちらこちらの木に連続的に留ります。最初クマゲラは何をしているのかよくわかりませんでしたが、木の根元やそれに近い幹を突ついています。木の幹の部分に空洞がないか打撃音で調べているようです。幹の中に空洞があると蟻や木食虫など、クマゲラのエサとなる昆虫がいます。空洞がある事がわかるとイチイの樹など堅い木でも10センチの厚みを削って、大きな縦に長い穴を開けてしまうのですからそのくちばしの破壊力は相当強力です。クマゲラはどういう訳か3月に入ると見かけなくなります。昨年もやはり同じでした。クマゲラを最後に見たのは2月28日です。
クマゲラのメスがお気に入りの木に留りました。この木は昨年の台風10号の強風で途中から折れてしまいましたが、元々枯れていたのでクマゲラの餌場としては影響なかったようです。

木に打撃を与える時はくちばしは閉じています。木に穴を開ける衝撃をクマゲラはどのように吸収しているのでしょうか。私はクマゲラの長くて細い首にその衝撃を吸収する機能が備わっていると考えます。

しばらく穴を大きくしてからクマゲラのメスは突然飛び立ちました。このあとクマゲラは近くの農園のリンゴの木にしばらく留っていました。

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