クマゲラの仕事

森の中にクマゲラのオスが入って来ました。この日は森の中央まで入り込んで、栗の木やイチイの樹を激しく突ついていました。枯れた木であれば簡単に破壊出来ますが、生きているイチイの樹は大変堅く、北海道では昔この堅く水に強い木で風呂桶を作りました。また森の神が宿る木として崇められていた時代もありましたが、開拓当時にイチイの樹の大木はほとんど伐採されて、現在北海道に残っている大木は僅かに1本しかありません。クマゲラが開けた大きな穴は将来エゾリスの巣になったり、フクロウの巣にもなります。また大きくなり過ぎた大木は他の木の生長の妨げになります。クマゲラが根元に穴を開けた木は台風などの強風で倒れやすくなり森の健全な再生に一役買う訳です。クマゲラも森の生命の一員として生きています。
クマゲラが栗の木に張り付きました。

10分くらい突ついていましたが途中でやめて違う木に飛び移りました。

クマゲラの大好きなイチイの樹です。一心不乱に突ついて大きな縦穴を開けてしまいました。

堅いイチイの樹もクマゲラにかかるとご覧の通り、縦方向で25センチの大きな穴が空きました。

クマゲラは朽ちた木も突つきます。木の破片が広範囲に渡って飛び散っていて、凄まじい破壊力です。

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