クマゲラが動き始めました。

今年は日本列島に強い寒波が何度も押し寄せ山陰地方では大雪に見舞われ、北海道でも厳しい寒さとなりました。還暦を迎えるとこの寒さも身に堪えますね。この寒さも2月の中旬を過ぎると幾分ゆるんで、日中の気温がプラスになって来ました。12月の末から出会えなかったクマゲラが1ヶ月半ぶりに姿を見せました。気温が上がるとクマゲラのエサとなる虫も動き始めますから、クマゲラも活発に動き始めたようです。朽ちた大木の根元の雪も解けて来たのでエサとなるアリを求めて根元を盛んに掘り返していました。
クマゲラのメスです。昨年のメスとは個体が違うようで、体全体が黒々としています。

クマゲラのオスです。この日はオス、メスが同時に森に入って来ました。枯れたトドマツの根元を一心不乱に突ついていました。

イチイの樹に空いた縦穴です。木の中は虫食いが進んでいるようで、一部が空洞になっているようです。このイチイの樹で樹齢100年くらいでしょうか。この縦穴はイチイの樹の生長とともに傷口は再生されますが、縦穴と空洞は残りエゾリスや、フクロウの巣になります。50年後、100年後の話です。イチイの樹はクマゲラに傷つけられた事で刺激を受け樹勢が増し、強く大きな大木に生長します。植物の不思議な生命力ですね。

イチイに樹の根元に落ちていた破片です。大工さんが昔使っていた大型の鑿で削ったような大きさの破片です。堅いイチイの樹をこれほど粉砕するクマゲラのくちばしの破壊力はまるで削岩機のようです。

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