ハヤブサの若鳥、立派になりました。

8月も20日を過ぎるとハヤブサの若鳥は親のテリトリーから旅立ちます。若鳥にとって最初の冬の試練が待っています。この後若鳥は南の方に向かいますが、テリトリーを持たない猛禽はどこに行っても辛い思いをします。狩りに最適な断崖はすでに元からいたハヤブサがいるので若鳥が入り込むと激しい攻撃を受けます。たまりかねて生まれ育った親の元に返る若鳥もいますが,ほとんどの場合追い出されます。稀に春の交尾の時期まで親と一緒にいる若鳥も見た事がありますが,親のあとを追って狩りの練習をしていました。最近では都会のビルのベランダのような所にハヤブサが営巣する例がいくつか報告されています。ハヤブサの若鳥が成長して自分の縄張りを持つ事は大変難しい事なんです。
少し見ないうちに立派な猛禽になりました。からだが大きいのでメスの若鳥のようです。

これからは助け合っていた兄弟とも別れて一人で冬を越さなければなりません。無事に親鳥になるのは3羽に1羽くらいでしょう。この若鳥にも自然界の厳しい掟が待っています。

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