森の住人,ヤマゲラの奇妙な行動

冬の間は鳴き声一つ出さないヤマゲラですが,繁殖期を迎えたようです。ヤマゲラの鳴き声はクマゲラに良く似ていて,クマゲラが来たと間違えるほどです。静かな森に突然けたたましいドラミングの音が鳴り響きました。今まで聞いた事もないような甲高い音です。その音の主はすぐにわかりました。電柱の天辺に留っているオスのヤマゲラです。電柱の天辺の金属の蓋を突いていたんです。これがほんとのドラミングですね。前からこの噂は聞いていましたが,目撃するのは初めてで、はっきりとした理由はわかりませんが,クマゲラを呼ぶためとか、ヤマゲラのメスに自分の存在を知らせるためとか、推測出来ますが鳥類の学習能力には驚かされる事が多いです。人工的な物までしっかり利用しているんですね。ヤマゲラのオスは30分近くこうして派手なドラミングをしていましたが,この音に通りかかった猛禽が気づいて接近して来たので,ヤマゲラは姿を隠してしまいました。春の森の珍事でした。
ヤマゲラのオスは、3分に一回程度の間隔でドラミングします。してないときはじっと何かを待っているようです。


この森と湖の間に道路が通っていて、道路脇の電柱が1本森に入り込んでいます。ヤマゲラは鉄板を突いているので激しい金属音が森に響きます。


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