逃げるカモメに追うハヤブサ

春の渡りのシーズンに入っていないこの時期は,ハヤブサにとっても辛抱の時期です。ハヤブサの2倍もあるカゴメを襲う事もあります。私が目撃した中ではカゴメはほとんど無傷で逃げていましたが,私の釣り好きの友人の話では港の岸壁でカゴメがハヤブサに食べられていたのを間近で目撃しています。5月に入ると春の渡りのシーズンに入り小鳥達も本州方面から北海道に向かって海を渡って来ます。この渡りを観察していると天気のいい日はほとんど渡る事はありません。海霧がかかり見通しの悪い日に鳥達は一斉に渡り始めます。だいたい10分間隔で,100羽ほどの群れが同じコースを辿ります。ハヤブサの襲撃を恐れて視界の悪い日に移動するのです。ちょうどハヤブサのヒナが孵る頃渡りのピークになりしっかりとひなのエサの確保が出来る訳です。自然界はうまく出来ていますね。
ハヤブサは本来カゴメは襲いませんが、極端にエサ不足になるとハヤブサはかなり無茶な事をします。


ハヤブサが仮にカゴメを捕まえたとしてもそのままカゴメに引きずられて飛んで行ってしまいそうです。カゴメのようにからだの大きな鳥は首筋の急所の動脈を一撃で仕留めなければ捕まえるのは難しですね。

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