羽ばたき始まりました。

リラ冷えで成長が遅れていたハヤブサのヒナもようやく巣立つ準備を始めました。この頃になると盛んに羽ばたきを始めます。翼を広げると親顔負けの立派な翼になっていました。北国の短い夏を追いかけるようにハヤブサのヒナは急ぎ足で成長していきます。巣だってからはしばらくは親からエサをもらいますが、親鳥もヒナから徐々に距離を置き始めます。今年は3羽のヒナがいるので、兄弟同士で助け合って生きて行くと思います。9月には親のテリトリーから離れていきますが、ちょうど秋の渡りのシーズンに入るので、若鳥達は豊富なエサで獲物の捕らえ方を学習します。ハヤブサのヒナもテリトリーを持たないうちは放浪の旅に出て渡り鳥とともに南下すると考えられています。やがてはこのヒナ達も自分のテリトリーを持ちますが、それまでには何度も他の猛禽やハヤブサの攻撃を受けてその戦いに勝ったものだけが生き残ります。