チゴハヤブサのヒナがもうすぐ巣立ちます。

北海道の道央圏で主に繁殖する小型の猛禽チゴハヤブサは、春になると東南アジアから繁殖の為に渡って来ます。繁殖地の北海道で番いになるのか、前の年の番がそのまま継続するかで、ヒナの巣立ちの時期も変わるようです。今回は秋の渡りのシーズンに絵鞆半島で知り合いになったS氏の案内でチゴハヤブサの撮影が実現しました。室蘭でも9月になると絵鞆半島を通過するチゴハヤブサは撮影出来ますが、高速で飛翔通過するので、その生態までは撮影出来ません。昨年の渡りの時期に偶然私の目の前でチゴハヤブサがトンボ獲りをしているところを撮影したのがきっかけになり、チゴハヤブサの留りの写真も撮ってみたいと思うようになりました。S氏には貴重な情報を提供していただき心より御礼申し上げます。お陰さまで普段見る事の出来ないチゴハヤブサの生態の一部を写真に収める事が出来ました。
オスのチゴハヤブサと思われます。オスは巣のあるところから少し離れたところまで狩りに出掛けます。

オスは主に小鳥を狙っているようで、捕まえると空中でメスに捕まえた小鳥を渡します。

こちらはメスのチゴハヤブサのようです。トンボを捕まえてはヒナのところに運びます。

チゴハヤブサの主翼は尾羽よりも長いのが特長ですね。ハヤブサに姿形は似ていますがその生態はかなり違うようです。

親鳥がエサを運ぶのを待っているチゴハヤブサのヒナ鳥です。ハヤブサのヒナにそっくりですが、チゴハヤブサの方が少し黄色っぽいですね。この時は親鳥がエサを運んでこないので2羽のヒナはしばらくの間立って親鳥を探していました。ハヤブサも同じですがヒナの巣立ちの前はエサを与えなくなります。ヒナ鳥の体重を軽くするのと、飢えにより巣立ちを促す為です。

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