アオバトの幼鳥が飛びました。

今シーズンのこの岬のアオバトはハヤブサに散々苦しめられました。ハヤブサから見ればアオバトは自分の命を繋ぐ貴重な食料ですが、アオバトから見ればハヤブサは自分たちの命を奪う恐ろしい天敵です。自然界での弱肉強食は常にどこかで行なわれています。ただ人間社会で生活しているとそれを自分の目で目撃する事は希でしょう。人間だって極限まで飢えてしまえば、何をするか分かりません。食べられっぱなしのアオバトに同情しますが、この事は天地を創造された神によって定められた事ですから、人間の干渉の入り込む余地はありません。今回偶然メスの若鳥の撮影に成功しました。3年前はオスの若鳥でしたからこれでアオバトの幼鳥を撮影したのは2回目です。

オスのアオバトの集団がハヤブサを警戒しながら海上を旋回します。

アオバトはこのようにオスだけの集団になる事がよくあります。ハヤブサに襲われながらも懸命に生きるアオバトの飛ぶ姿が一段と美しく見えます。

曇空の下、室蘭港を背景にアオバトが飛びます。

メスの若鳥を発見しました。アオバトはオスとメスはほぼ同じ大きさですから、手前に飛ぶメスの方が大きく写るはずですが、明らかにからだが小さいです。アオバトの繁殖はこの岬では行なわれていません。山奥で繁殖していると考えられます。岬にアオバトが集る時期でも山奥でアオバトの鳴き声を何度も聞いた事があります。その生態に謎の多いアオバトですが、おそらく繁殖するアオバトとそうでないアオバトが別行動をとっているのかもしれません。

アオバトが岩礁に留りました。岩の隙間に溜まった海水を飲もうとしています。ハヤブサの襲撃を警戒しています。海水を飲む為に顔を下げた瞬間が最も危険です。

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