ヒヨドリとハヤブサの攻防

ヒヨドリの集団が渡りのピークを迎え、毎朝岬の先端から海上に飛び出して決死の渡りを始めます。ヒヨドリの渡りの条件は晴れた日の風のあまり強くない日によく飛び立ちます。ヒヨドリの渡りを見ていると40キロ先の対岸にある駒ヶ岳を目指して飛んでいる事が分かりました。ですから視界のいい日に多く飛びます。またハヤブサの動きにも敏感で,ハヤブサがその岬に現れると渡りのコースを変えて移動します。ハヤブサも負けてはいません,遥か海上に出たヒヨドリの大群を襲う事もあります。以前1000羽のヒヨドリの集団では犠牲は1羽と書きましたが,超望遠レンズで観察してみると,ハヤブサはヒヨドリの群れに何度も突っ込み1羽のヒヨドリを捕まえるまで諦めません。突っ込みが失敗してもその度に何羽かのヒヨドリは羽を傷つけられてしまいます。ヒヨドリにとってはハヤブサは最も嫌な天敵です。ハヤブサは2キロ離れた海上からヒヨドリを捕まえて海岸に帰って来ますが,これがアオバトだとそうはいきません。ヒヨドリは体重が軽いので長い距離をハヤブサは運ぶ事が出来るのです。あと数日ヒヨドリとハヤブサの攻防は続きます。
崎守岬にハヤブサがいないので,岬から海にヒヨドリが飛び出しました。

ヒヨドリは目的地の駒ヶ岳とは反対方向に飛んで行きます。ハヤブサをまだ警戒しています。背景に雪を頂いた羊蹄山が見えます。

さらに伊達市方面に進んでようやく海上に出ます。かなり遠回りをしてハヤブサの襲撃をかわしたかに見えました。

しかし、2キロ先の沖合でハヤブサの執拗な攻撃を受けました。ハヤブサがヒヨドリの群れに突っ込む度に、群れが乱れます。5回目の襲撃でヒヨドリを捕まえてハヤブサは陸の方に帰って来ました。


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