森の樹医達が勢揃い

洞爺湖畔の森ではこの日クマゲラが森の上空を飛びました。そのクマゲラの後を追うようにゲラ類が集まっています。クマゲラのドラミングは結構大雑把で勢いに任せてどんどん木を突くのでそのおこぼれに肖ろうとゲラ類が集まって来るのです。クマゲラは木の中の虫を捕まえて食べる為に木に穴をあけているはずですが,半分は木を突く事が本能なのかもしれません。虫の取りこぼしが多いので特にヤマゲラはクマゲラの後を追い続けます。この森は倒木が多く,森の中央に池があるため害虫が繁殖しやすくゲラ類にとっては絶好のえさ場になっています。そう言えば今回の台風で倒れたり折れたりした木のほとんどは,以前クマゲラが突ついた木ばかりでした。クマゲラは伸び過ぎた木を倒し森の低木に光を当て森が若返る手助けをしていたんですね。健全な森にはクマゲラが居ると言う事です。
オオアカゲラのオスです背景はヨーロッパカラマツの黄色い紅葉です。風が吹くと針のような細く黄色い葉がパラパラと落ちて来ます。

ヤマゲラのオスも姿を見せました。オスに出会うのは確率が低く,繁殖期ではないので鳴き声も無く木を突く音もあまり立てません。この時も偶然見つけてこの一枚しか写真に収められませんでした。


アカゲラのメスです。喉と鼻の当たりが赤っぽいのですが,怪我をしたのではなく冬毛に換毛している途中だと思います。


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