絵鞆半島の渡り鳥、ハヤブサの幼鳥の狩り

昨日は大荒れになった絵鞆半島ですが,今朝は冷え込み絶好の撮影日和と思って意気込んでいたら,深夜遅くまで仕事をしていたせいで、目覚ましが鳴った事にも気付かずに寝坊してしまいました。渡りのシーズンは2ヶ月と10日有り,毎朝4時半起きは還暦を迎える私には少しキツくなって来ました。それでも地元ですから移動も楽で,車で15分で撮影現場に着きますから贅沢な事は言えないですね。4日前に愛知県から撮影に来られたS氏は飛行機に乗り重たい機材を運んで,千歳空港からレンタカーで室蘭まで撮影に来ました。S氏はワシ、タカ類の専門知識を持ったスペシャリストで全国的にも著名な方で、毎年この絵鞆半島のぼんず山に撮影に来ます。そんな事も知らずにS氏がなぜこの山の上を猛禽類が通過するのかと言う質問で、私なりに答えましたが,大先生に偉そうなことを言ってしまい,恐縮しております。この場所は噴火湾を渡る小鳥が飛び出すのに大変都合がよく、数々の好条件が揃っていて、また北の方から飛んでくる猛禽達の目からは、この山のピラミッド型のシルエットがはっきり認識出来る事など,海を渡る鳥達の道しるべになっているのです。2週間位前からハヤブサの若鳥がこの半島に居座っています。テリトリーのハヤブサの威嚇を受けながら頑張って狩りをしていました。
強い北風に乗ってハヤブサの幼鳥が上空を旋回しています。

獲物を見つけたようです。急降下の体勢に入りました。

追い風に乗りながらスピードを上げて行きます。

獲物は1羽で飛んでいたヒガラでした。ハヤブサはヒガラの方にからだの向きを変えて行きます。

次の瞬間ハヤブサの幼鳥はヒガラを通り越してしまいました。命拾いしたヒガラですが,1羽で飛んでいると猛禽の標的にされてしまいます。ハヤブサも幼鳥の頃は狩りの成功率は決して高くはありません。

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