目立たない鳥ですが,ヒヨドリです。

秋になると大集団で絵鞆半島に集結するヒヨドリは、500羽くらいの単位で噴火湾を渡っていきます。渡りのルートにハヤブサのテリトリーがあり断崖の上からハヤブサがヒヨドリの集団を襲う光景を見る事が出来ます。ハヤブサの攻撃があまりにしつこいので海上をUターンして戻ってくるヒヨドリもいます。北海道各地で繁殖したヒヨドリのほとんどは暖かい本州方面に渡っていきますが,ヒヨドリの一部は道南にとどまり越冬して冬を越しそのままその土地で繁殖します。私の自宅の裏山にもヒヨドリが住んでいて、甲高い鳴き声をだしながら今は子育ての真っ最中です。人里近くに暮らすヒヨドリは人間に対しても警戒心が薄く,身近な野鳥の一つです。ヒヨドリは雑食で,虫や木の芽、花の蜜、大好物は果実です。冬の庭先にリンゴを刺しておくとヒヨドリが頻繁に訪れてリンゴをつまんでいきます。1年中住んでいるヒヨドリは裏山を賑やかにしてくれる野鳥ですね。
梅の花の蜜を吸いにヒヨドリがやって来ました。天敵のハヤブサは近くにいませんが,辺りを警戒しています。

冬はナナカマドの実がヒヨドリの大切な食糧になります。私の住む室蘭市はナナカマドが市の指定街路樹になっているので,ヒヨドリの他にツグミ、ヒレンジャク、キレンジャクなど多くの渡り鳥が訪れてくれます。

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