冬の渡り鳥、アトリです。

冬に撮った写真を整理していたら,アトリの写真が出て来ました。スズメくらいの大きさであまり目立たない鳥ですが、昔はかすみ網で捕らえられて焼き鳥にされて食べられていた鳥です。ツグミも同じ運命でした。かすみ網が禁じられてからはその風習はなくなりましたが、アトリは昔から秋の穀物を食い荒らす害鳥だったんですね。シベリア方面から北海道に渡ってくるアトリは厳寒の1月なのでナナカマドの実が命をつなぐ食糧となります。この場所では30羽ほどの集団でナナカマドの実が無くなるまでこの場所にいました。
アトリはユーラシア大陸北部で繁殖し冬は北半球の世界各地で越冬します。

アトリは渡って来る時は数万羽になる事があります。日本での最初の飛来地となる北陸地方では秋の作物の収穫時と重ねるため農業被害が発生していました。過去にアトリを食用にしたのもそんな理由があったのだと思います。

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