コウモリを食べるチゴハヤブサ
チゴハヤブサの子育ては大変忙しく、ヒナが3羽孵るのは普通で時には4羽孵る事もあります。親鳥が狩りをしているとき小鳥ばかり捕まえられれば子育ても少しは楽になりますが、チゴハヤブサの主食はトンボなので親鳥がヒナにトンボを与えてもあっという間に食べてしまいます。朝から夕方までチゴハヤブサを観察していると朝の時間か午前中に小鳥を捕まえてヒナに与えています。午後からはトンボが多くなり連続して5〜6回もトンボを運ぶ事もあります。ヒナ鳥にとっても小鳥は自分が早く成長する為には欠かせないエサとなるので、ヒナ同士の奪い合いも熾烈を極めます。ただし一度小鳥を受け取ると受け取ったヒナが最後まで独占する事が多いようです。エサを夢中で食べている時にカラスに襲われる事もあるのでヒナは本能的にカラスを警戒しているようです。親鳥はコウモリを一体どこで捕まえて来たのでしょうか。地元の人に聞いてもコウモリは珍しいと言っていました。現在北海道で生まれ育った若鳥は次々と北海道を離れ東南アジアに越冬の為飛行しています。トンボが主食なので旅をしながら空中でトンボを捕まえて食べながら飛行する姿を絵鞆半島上空で見る事も出来ます。来年も6月頃に繁殖の為に北海道に渡って来るのが待ち遠しいですね。
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