ハヤブサの若鳥も成長しています。

ハヤブサのヒナが巣立ってから1ヶ月半が過ぎました。この時期になると親鳥の方からヒナに対して距離をおくようになって来ます。まだ若鳥は自分で獲物を捕らえる事は出来ないですが、親鳥が離れる事で若鳥に自立を促します。親鳥はテリトリーの外に出て姿を隠す事もあります。若鳥は最初は親鳥を必死で探しますが、いない事が分かるとひもじさから小鳥を捕まえようと果敢にアタックします。そうしているうちに狩りのコツを自分なりに習得して行きます。9月になると生まれ育ったテリトリーから少しずつ離れて行き、成鳥になるまでの間放浪の旅に出ます。北海道で生まれたハヤブサは北はカムチャッカ半島、南は本州方面と長距離を飛行しながら自分のテリトリーを見つけるまで旅をします。ここ数年の間ヒナの数が減っています。私の観察している3番のハヤブサが孵したヒナの数は僅か2羽です。鳥類の生態系の頂点にいるハヤブサの数が少なくなった事はその裾野に広がる野鳥の数が減少しているからです。来年の春何羽のヒナが孵るのか観察を続けたいと思います。
翼の先端が長くなって来たハヤブサの若鳥です。この長い翼のお陰でハヤブサは長距離飛行が出来ます。

親のハヤブサです。テリトリーをパトロールしています。

若鳥が獲物を自分の力で捕まえる日もそう遠くはないですね。

断崖に立っている私の姿が気になったのでしょうか。ハヤブサがこちらを見ています。

ハヤブサの翼はとても良く出来ていて、翼をたたむと弾丸のような形になり高速で飛ぶ事が出来、翼を広げると長距離飛行に適した形になります。背景の太平洋のさざ波が奇麗です。

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